エタノール水蒸気改質による水素製造を低温で炭素析出なく進めるための高性能触媒と電場触媒反応プロセスを検討した。アパタイト担持Co触媒を用いることで,炭素析出を著しく抑制でき,高い安定性を示した。アパタイト担体上ではCo2+種として主に存在し,これが耐炭素析出能に優れる活性サイトとして働くことを示した。 また,反応温度の低温化を志向し,触媒に微弱な電場を印加する電場触媒反応を適用した。担持金属触媒への電場印加により,150℃程度の非常に低い温度でエタノール水蒸気改質が十分な反応速度で進行することを見出した。
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