記憶した形状に戻る性質のある形状記憶合金を応用することで、簡便かつ省スペースで搭載可能な新たな宇宙用伸展ブームを提案した。また、大型衛星のような姿勢制御系を持たない超小型衛星への搭載を視野に入れ、ケーブルとロータリーダンパで構成される同期展開機構を開発し、新たな伸展ブームが同期的に安定して展開することを示した。 また、形状記憶合金は温度変化に対して剛性が変化するため、そのデメリットを補うために形状記憶合金とは性質が反対の形状記憶ポリマーの併用を検討した。両者を組み合わせることにより、互いの特性を活かした新たなSMA-SMPブームが設計された。
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