本研究課題では、人工衛星で高指向安定度を実現する手法として、ミッションペイロード部をバス部から完全に切り離して空間安定させる制御の実現性検討が実施された。静電容量型非接触変位センサと中実型の非接触型ボイスコイルモータ(VCM)を非同軸に配し、合計6軸のストラット型に配置した、空間安定装置の設計を実施し、VCMコイルとヨーク間隙が0.5mmの場合、並進1mm、回転0.5degの6自由度移動量を有する、直径225mm、高さ50 mm、全体1kg以下のコンパクトな実験システムを構成することができた。実験システムとは独立に、変位センサ-中空型VCM1軸校正装置を試作し、提案システムの実現性を検討した。
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