本研究では,メッシュフリー差分法をフォワード計算手法として用いた,空間解像度が容易に変更可能な全波形逆解析手法を提案し,数値実験によってその実現可能性を検証したものである。メッシュフリー差分法では,空間解像度を容易に変更することができるため,速度構造に応じた計算点密度をアダプティブに生成することで,効率良く高精度な計算を実行することが可能となる。 数値実験を用いて,差分法の結果と比較することでその実用性を検証した。その結果,差分法と同程度の精度で逆解析が可能となる一方,計算コスト(メモリ・計算時間)は大幅に削減できることが示された。
|