研究課題
若手研究(B)
本研究では、核融合炉部材として期待されている低放射化フェライト鋼(JLF-1鋼)の難加工性を克服するため、これまで加工技術としてほとんど展開されてこなかった変態超塑性変形を活用した革新的な加工技術を提案した。これまでJLF-1鋼に変態超塑性を適用した例はなかったが、本研究で初めて低放射化フェライト鋼という先進材料においても変態超塑性による低荷重において巨視的な変形が生じることを明らかにした。
金属材料
今回得られたJLF-1鋼による巨視的な伸びの成果は、新しく開発された低放射化フェライト鋼という先進材料においても変態超塑性が発現することを確かめた知見である。また、本研究は、これまで結びつきの少なかった「核融合・原子力材料分野」と「超塑性分野」を融合させたものであり、核融合炉・原子炉用エネルギー材料研究の発展に貢献できたと考えている。