本研究では、核融合燃料供給法の一つである固体水素ペレット入射法において、「アイスピストン」を用いたこれまでにない2段ガス加速方式を提案し、実験的に検証するものである。これまでの金属製のピストンの代わりとなるものとして、あらかじめ大型サイズのペレット「アイスピストン」を生成しておき、それを射出して高圧圧縮ガスを作り出し、2段ガス加速方式として活用した。アイスピストンを駆動するための大流量の高速射出弁を製作したのち、低温冷凍装置をチャンバに組み込み、アイスピストンの生成とその射出による圧縮性を調べた。その結果、アイスピストンを使って、200 kPaのガスを30 MPa以上まで圧縮することができた。
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