本研究では、高ガンマ線量率場で適用可能な未臨界度リアルタイム測定手法に関して研究を実施した。未臨界度の測定誤差評価を目的として、原子炉雑音解析による未臨界度測定手法について統計誤差推定手法を新たに考案した。また、未臨界度推定に必要なパラメータ(一点炉動特性パラメータ)に不確かさが存在する場合に対しても、データ同化手法を適用することで未臨界度推定結果の不確かさ低減が可能であることを確認した。樹脂型Eu添加LiCAFを用いた中性子検出器を試作し、名古屋大学コバルト60照射室を利用した高ガンマ線量率場において炉雑音測定の予備実験を実施し、炉雑音測定への適用可能性について調査した。
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