数百MeV/n のエネルギーを有する炭素ビームが、がん治療に利用されており、照射によって付与された線量分布を計測する技術は、治療における安全性の向上に必要である。本研究の目的は、がん治療に利用される290-MeV/n の炭素ビーム照射によって生じるブラッグピークをガラス製の発光材料により測定することである。電離箱で測定されたブラッグピークは、水深127mmに見られ、ピークプラトー比は4.4であった。発光材料においても線量測定や炭素ビームによる治療計画を含めた品質保証プログラムに利用されるように添加する賦活剤の調整などの改良と検証実験を今後行う。
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