本研究では、高温型燃料電池にバイオ燃料を供給した際の課題である炭素析出を、抑制でなく制御することを可能にするシステム構造へ転換し、電池性能向上とシステム改良のブレイクスルーの達成を目指した。本研究では、可視光/赤外光可視化装置により、バイオ燃料を供給し炭素析出が発生する燃料電池燃料極上のIn-situ可視化を実現し、その析出の経時変化を捉えることに成功した。また、本システムの活用により炭素固定化を実現した場合の技術的インパクトを、システムプロセス解析技術を用いてCO2排出係数を算定し、その低炭素化への寄与を定量化した。析出炭素を回収し分離する技術を併用した燃料電池の開発の基礎的知見が得られた。
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