本研究課題では、①様々な生理機能発現時におけるノルアドレナリン神経活動変化、②その活動操作による行動発現変化を、自由行動する動物個体を用いて解析した。①においては、ファイバーフォトメトリーシステムの独自システムによる開発を達成した。このシステムにより、末梢への侵害刺激に青斑核ノルアドレナリン神経が応答することを明らかとした。②においては、光操作により青斑核ノルアドレナリン神経活動を特異的に制御しながら、心拍数、体温変化をリアルタイム測定する実験系を立ち上げた。これにより、青斑核ノルアドレナリン神経活動が、心拍制御に一部関与している可能性が示唆された。
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