自閉症スペクトラム症候群と関連があるとされる遺伝子cAMP-GEFII(CG2)の内側手綱核特異的ノックアウトマウスを作成し、その変異マウスの行動実験を行うことによりCG2の衝動性の制御における役割を明らかにする。また行動学的に自閉症スペクトラム症候群との関連の有無を明らかにする。 その結果、このノックアウトマウスにおいて新奇環境における行動量の亢進、不安用行動の減少が観察された。しかしながら遅延時間に対する報酬価値の割引に関してはコントロール群と差異は観察されなかった。一方で社会行動では新奇マウスに対する探索行動の減少という自閉症様の表現型が観察された。
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