研究課題
平成29年度に予定されている研究計画では、前年度の研究で取得したDRD2-Fab複合体の結晶を用いて回折実験を行い、標的タンパク質の構造を決定することであった。実験室系のX線発生装置(Rigaku R-axis IV++)を用いてその結晶がタンパク質の結晶であることを確認した後、大型放射光施設(SPring-8)のマイクロフォーカスビーム(BL32XU)及びX線自由電子レーザー(XFEL)施設(SACLA)で回折像の評価を行った。初回に生産した結晶は、タンパク質の回折データを得たものの、結晶のサイズや数に制限があったため、構造解析ができる十分な回折データを得ることができなかった。再び行った結晶化条件の最適化により良質な結晶を大量に生産することができ、受容体の構造解析に成功した。まずは、構造中にリガンドが含まれていない状態(リガンドフリー構造)で構造を決定し、その後リガンドの種類の検討・精製・結晶化を新たに行うことによりリガンド結合型の構造も決定することができた。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
Structure
巻: 26 ページ: 7-19
10.1016/j.str.2017.11.005
FEBS Open Bio
巻: 8 ページ: 314-324
10.1002/2211-5463.12387