遺伝子増幅は腫瘍の発生や進展、抗がん剤耐性に重要であるものの、遺伝子増幅の制御機構はこれまでよくわかっていない。本研究では、BHLHE41の機能と発現制御機構を解析した。ドキシサイクリン誘導性にBHLHE41の発現細胞株を樹立した。誘導後の14日目で遺伝子増幅が減少することがわかった。 遺伝子増幅を減少させる分子の発現が低い肺腺癌細胞株A549にBHLHE41を遺伝子導入した細胞を単離した。A549/BHLHE41細胞は親株の増殖より遅かった。 BHLHE41の発現制御にユビキチン・プロテアソーム経路によるBHLHE41タンパク質の分解が関わっていることを見出した。
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