IRF4とMYCは、多発性骨髄腫細胞の生存と増殖に必須な"アキレス腱"であると考えられているが、これまでにこれらを直接の標的とした薬剤は開発されてこなかった。Immunomodulatory drugs (IMiDs)は多発性骨髄腫を含む悪性腫瘍に著効であり、その薬効の少なくとも一部はIRF4やMYCを標的としていると考えられている。 本研究はIMiDsの薬効に関連してIRF4やMYCの発現を制御する因子を網羅的に探索し、その分子メカニズムの解明を目指した。その結果として本研究によって同定された5つの遺伝子が実際にIMiDsによるIRF4やMYC制御に関与していることが明らかとなった。
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