本研究の目的は、がん細胞が分泌する直径100 nmほどの細胞外小胞であるエクソソームの体内挙動を検出し、エクソソームによる転移促進機構を、生体内の局在から明らかにすることであった。エクソソームはウイルスと同程度のサイズであるため、受け渡しの検出は減じあの技術では難しい。そのため、本研究ではCre-LoxPシステムを応用したがん細胞由来のエクソソームの受け渡しを検出する実験系の構築を行った。エクソソーム内へのCre recombinaseの導入効率を上げるための技術の開発などを行ったが、最終的に狙っていた通りのエクソソームの受け渡しは検出することができなかった。
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