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2016 年度 実績報告書

クロマチンリモデリング因子SWI/SNF不活化の発がんにおける意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K18422
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

竹島 秀幸  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 研究員 (40432497)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードエピジェネティクス
研究実績の概要

SWI/SNFなどのクロマチンリモデリング因子は様々ながんにおいて不活化されている。その一方で、SWI/SNFの不活化がどのように発がんに関与するかの詳細は不明である。本研究では、1)SWI/SNF不活化により遺伝子発現状態が多様なクローンが産生されることを解明すること、2)がん遺伝子の活性化環境に適応した、即ち、細胞老化誘導機構が破綻したクローンが選択的に増殖することを解明することを目的とした。
2年目の本年度は、SWI/SNF不活化により遺伝子発現状態が多様(即ちヌクレオソームポジションが多様)なクローンが産生されるかどうかを明らかにするために、SWI/SNFの活性サブユニットであるSMARCA2及びSMARCA4のダブルノックアウト細胞株におけるヌクレオソームポジションをNOMe-seq法(ヌクレオソームが存在する領域ではDNAがGpCメチル化を受けないことを利用してヌクレオソームポジションを決定する手法)により解析した。その結果、SMARCA2 / SMARCA4のダブルノックアウト細胞株においては、SWI/SNFの標的遺伝子であるAQP10遺伝子の転写開始点近傍のヌクレオソームポジションが細胞ごとに異なる(ヌクレオソームポジション多様性)ことが明らかになった。このヌクレオソームポジション多様性は、SMARCA2及びSMARCA4が野生型の細胞株では認められないことから、SWI/SNF不活化により遺伝子発現状態が多様なクローンが産生されたことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Early-Stage Induction of SWI/SNF Mutations during Esophageal Squamous Cell Carcinogenesis.2016

    • 著者名/発表者名
      Nakazato H, Takeshima H, Kishino T, Kubo E, Hattori N, Nakajima T, Yamashita S, Igaki H, Tachimori Y, Kuniyoshi Y, Ushijima T.
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 11 ページ: e0147372

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0147372

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2018-01-16  

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