軟部腫瘍において予後や診断に関連を示したものは血清IL-6であった.IL-17は,良性および悪性で感度よりも上昇している検体はなかった.またヘプシジンなども正常であった.IL-6は悪性軟部腫瘍で有意に上昇しており、Logistic 回帰分析ではIL-6値の上昇は悪性であるOdd比が1.17(p=0.004)であり悪性の診断に有意なマーカーであった.また悪性軟部腫瘍患者59例における血清IL-6は単変量でHazard Risk(95%信頼区間)1.005 (1.002-1.008),多変量解析でもHR(95%CI)1.003 (1.000-1.006)で有意に生命予後に関連していた.
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