平成25-26年度の科研費若手Bの助成によりWT1-EM CTLの遺伝子のmRNA発現をsingle cell定量RT-PCR法を用いて網羅的に解析した。その結果、WT1-EM CTLは遺伝子発現量によって”activated (A)”と”quiescent (B)”の2群に分かれ、良好な臨床効果が認められた患者では治療後にWT1-EM CTLの遺伝子発現パターンがBに、認められない患者ではAに属すことを明らかにした。また、平成27-28年度に科研費若手Bの助成により、TCR avidityの違いがT細胞の分化の運命決定に関与している可能性を示唆する結果を得た。
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