これまでにALK阻害剤に対する耐性獲得機序として、ALK遺伝子の二次変異をはじめ、ALK遺伝子のcopy number gainやbypass trackなどが報告されている。本研究成果から、新たなALK遺伝子の二次変異としてI1171T、I1171N、およびG1123Sが、crizotinib、alectinib、およびceritinibに対して耐性を惹起することが明らかになった。また、MET遺伝子増幅がalectinib体制を惹起し、crizotinibによって耐性が克服されることを示した。この結果はあるALK阻害剤に耐性獲得後に次のALK阻害剤を選択する上で重要な情報であると考えられる。
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