Tfap2c-Bmp7遺伝子座において、ゲノムの基本高次構造がどのような様態によりどのような役割を果たすのかを探った。まず、網羅的なゲノム変異導入(欠失または逆位)により、基本高次構造の形成原理を詳細に解明した。さらに、その中で、細胞種特異的なエンハンサー様領域が、クロマチン高次構造の形成にアクティブに寄与する様相を示した。そして、基本高次構造を変換する変異導入により、このエンハンサー様領域の相互作用の様態が変化することが示唆され、基本高次構造とエンハンサー制御の関係について、新規知見を得ることができた。その他、in vitro、in vivoで複数の細胞種におけるエンハンサー解析を進めた。
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