骨格筋分化では、ヒストンH3.3が分化前から分化特異的遺伝子を“マーキング”することで分化後の選択的な遺伝子発現をもたらす。H3mm7は、骨格筋で発現が高かいことが明らかとなっているがその機能は不明である。そこで、本研究では、H3mm7の機能解析を行った。培養細胞を用いた解析から、H3mm7が遺伝子に取り込まれると転写規定レベルが変化することが明らかとなった。また、H3mm7を含むヌクレオソームの構造は、H3.3ヌクレオソームに比べ不安定であった。これらのことから、H3mm7はゲノム中に取り込まれることでヌクレオソームを不安定化し、遺伝子発現を促進していることが示唆された。
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