エピジェネティック制御は、発生や疾病など、さまざまな生命現象に関わる重要な遺伝子発現制御機構で、近年大きな注目を集めている。ゲノムインプリンティングは、典型的なエピジェネティック制御機構である。本研究では、CRISPR/Cas9システムを応用したenChIP法と受精卵の核移植によって作出された特殊な培養細胞を組み合せることによって、インプリンティング制御に関わるタンパク質因子の探索を行った。これにより、DNAメチル化状態依存的にインプリンティング制御領域に結合するタンパク質因子を同定した。また、その一つがDNAメチル化制御に関わっている可能性を示した。
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