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2015 年度 実施状況報告書

オートファゴソーム膜形成ダイナミクスの四次元トモグラフィー解析

研究課題

研究課題/領域番号 15K18489
研究機関大阪大学

研究代表者

垣花 太一  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任研究員 (60746907)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードオートファジー / 小胞体
研究実績の概要

細胞内大規模分解システムであるオートファジーは、膜オルガネラであるオートファゴソーム膜形成から駆動するダイナミックなシステムである。これまでの研究からオートファジー関連分子の同定が進展している一方で、オートファゴソーム膜形成初期の顕微な膜動態は限られた一瞬のイベントであるためにあまり解析が進んでいない。本研究室ではすでに小胞体のミトコンドリア接触領域からオートファゴソーム膜が形成されることを明らかにしていることから、さらなる膜形成の場の特徴を明らかにするために、小胞体が示すユニークな形態変化に着目した。最近の知見から、小胞体の形態を制御する小胞体形態決定因子が同定されていたことから、これらを用いた人為的な小胞体形態の改変に取り組んだ。27年度の研究成果は以下の通りである。i)小胞体形態決定因子を過剰発現させることで、過去の知見と同様の小胞体形態改変を人為的に誘導することに成功した。ii)固定細胞及び生細胞試料の蛍光顕微鏡観察からオートファゴソーム膜形成マーカーであるAtg5の輝点形成の解析を行い、栄養飢餓時のAtg5ドット形成を促進する小胞体形態決定因子を選定できた。また現在、小胞体形態改変細胞での、細胞内のオートファジー分解の評価をオートファジー分解基質の生化学的解析により行っている。今回の解析結果を発展させることで、未知のオートファゴソーム膜形成初期の膜動態を明らかにできると期待する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

電子顕微鏡観察実験へ移行するための客観的判断材料集めに時間を要した。

今後の研究の推進方策

生化学的実験や光学顕微鏡観察の結果を集約し、電子顕微鏡観察行いオートファゴソーム膜動態の一枚絵を完成させる。

次年度使用額が生じた理由

交付された助成金は計画通り使用し、端数として次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

今回生じた次年度使用額は二桁の小さいもので、これまでの計画通り研究を行うことで使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Proteotoxic stress and ageing triggers the loss of redox homeostasis across cellular compartments2015

    • 著者名/発表者名
      Janine Kirstein, Daisuke Morito, Taichi Kakihana, Munechika Sugihara, Anita Minnen, Mark S Hipp, Carmen Nussbaum‐Krammer, F Ulrich Hartl, Kazuhiro Nagata, Richard I Morimoto
    • 雑誌名

      The EMBO Journal

      巻: 34 ページ: 2334-2349

    • DOI

      10.15252/embj.201591711

    • 査読あり / 国際共著

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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