膜オルガネラであるオートファゴソームは小胞体とミトコンドリアの接触部位から膜形成されることやゆりかご構造の小胞体が観察されていたことから、小胞体の形態形成を担う分子とオートファゴソーム形成の関係に着目した。小胞体形態形成分子とオートファジーとの関係を固定試料や生細胞を用いて解析した結果、候補分子を絞ることに成功した。小胞体形態形成分子を哺乳類細胞に発現させ、オートファジー活性の解析を行った。候補分子を過剰発現やコンディショナルノックアウト細胞を用いて、いくつかのオートファジー分解基質の挙動を追跡した。その結果、候補分子の発現を改変した細胞において、オートファジー分解基質の有意な分解促進やオートファゴソームとの共局在を見出すことができた。今後、電子顕微鏡観察などを行い結果を論文として報告したい。
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