異なる温度(298、310、323、333、343K)でアルファシヌクレインのアミロイド線維を作製し、低温あるいは高温側への温度変化に対するアミロイド線維の構造安定性を調べた。異なる温度で形成された線維は、類似の二次構造およびコア領域を示す一方、線維の太さに違いが見られた。線維を含む溶液を383Kまで昇温させることで、線維は高温変性した。273Kまで温度を低下させることで、線維の低温変性が見られた。さらに、高温条件で形成した線維ほど、構造安定性が高く、変性速度も遅いことが分かった。以上から、アミロイド線維の構造安定性は、二次構造ではなく線維の太さなど高次構造によって調節されることが分かった。
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