低分子量GTPaseであるRAB5は真核生物に広く保存されている。陸上植物は保存型RAB5に加え、ユニークな一次構造をもつ植物固有型RAB5を有する。申請者はこれらRAB5のエフェクターとして、Rac活性化因子のシロイヌナズナホモログである「AtSWAP70」の単離に成功した。この結果から植物ではRAB5とRacがカスケードを構築し細胞内シグナリングを制御するというモデルが考えられる。本研究課題では(1)SWAP70が基質とするRac/Ropの同定、(2)RAB5がRac/Ropの機能に与える影響の検証、(3)植物の形態形成・免疫応答におけるこのシステムの意義の評価を行い、このモデルの検証を行う。
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