選択的オートファジーは細胞内の不要物・危険物を選択的に除去し、細胞内恒常性を維持していると考えられている。選択的オートファジーにおいては、分解基質に各種Atgタンパク質が集積することが知られているが、その後の過程については明らかではない。本研究の結果から、LC3をミトコンドリアに強制的にリクルートさせた時にミトコンドリア分解が起こることが明らかとなり、「隔離膜とミトコンドリアが接した部位でミトコンドリアが分裂し、その結果出来たミトコンドリア小片を隔離膜が包み込む」というモデルが予測された。また、隔離膜接触部位におけるミトコンドリア分裂に関わる未知のミトコンドリア分裂因子の存在が示唆された。
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