受精カルシウム波は動植物界に保存された胚発生を開始させるシグナルである。受精カルシウム波の伝播は一般にIP3受容体によって担われていると考えられているが、線虫C. elegansにおいては、新規のチャネルが関与することが示唆されていた。そこで本研究では線虫の受精カルシウム波伝播を担うチャネルを同定することを目的とした。我々はまず、蛍光カルシウムインジケーターであるGCaMP6sを生殖腺特異的に発現するトランスジェニック線虫系統を樹立した。feeding RNAi干渉法により網羅的にチャネルの機能阻害を行い候補遺伝子を複数同定した。
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