植物の青色光受容体キナーゼであるフォトトロピンの分子内・分子間信号伝達機構の解明のために、大腸菌から調整したシロイヌナズナphotの解析を行った。phot1 LOV2-STKの変異体のリン酸化活性測定や分光解析から、リンカー領域にキナーゼ制御にかかわる複数のアミノ酸残基を見だした。また、LOV2のN末端領域の変異体(K475A)のX線小角散乱解析から、光依存的な凝集体形成と解消がみられた。アミノ酸変異によって、本来の構造変化ができず、凝集体を形成したと考えられる。LOV2のN末端領域やリンカーが分子内信号伝達にかかわっている。
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