まずマウスを用い、ミクログリアの生理状態の基礎的性質について、電気生理やイメージングを駆使して解析した。その一環として、電位依存性プロトンチャネルがミクログリアの活性酸素産生に重要であることを明らかにした。またこれが加齢依存的に脳梗塞の病態に関わることを示した。 次に、これらのミクログリアの重要性をin vivoで解析したいと考え、ゼブラフィッシュを用いた検討を行うことにした。CRISPR/Cas9により電位依存性プロトンチャネルの遺伝子を欠損したゼブラフィッシュを作製することに成功した。更にはゼブラフィッシュにおける活性酸素の測定系の確立にも成功し、今後の解析へと大きく前進することが出来た。
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