動物の温度受容機構の解明を目指し、線虫C. elegansの低温耐性を解析モデルとしている。これまでに、頭部の光受容ニューロンが温度を受容し、Gタンパク質経路を介して低温耐性が制御されることが明らかとなった。一方で、その上流に存在するであろう温度受容体は見つかっていない。本研究では、複数のGタンパク分子による加算的な温度情報伝達を明らかにしたまた、Gタンパク質共役型の温度受容体(GPCR)の同定を目指し、GPCRのRNAiを行い、顕著な異常を示した遺伝子についてノックアウト系統を作製し、低温耐性に関わるGPCRをみつけた。
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