収斂進化とは、異なる生物が類似した形質を進化させる現象だが、その分子基盤は未解明である。寄生植物は11回以上も異なる系統から進化しているが、寄生の機能を担う「吸器」を共通して発達させる。本研究では、独立進化系統のストライガ、ネナシカズラ、カナビキソウの吸器形成における比較トランスクリプトーム解析をした。その結果、系統を超えて共通した相同遺伝子群が発現し、共発現ネットワーク上の重要な位置に植物特異的な転写因子LATERAL ORGAN BOUNDARIES DOMAIN (LBD)遺伝子があることが明らかになった。
|