研究成果の概要 |
海水や河川水など環境媒質の懸濁物として存在する動物由来物(粘液・鱗・皮膚片・排泄物等)をDNA分析することで、生息する動物を網羅検出する「環境DNA解析」のためのデータ解析パイプラインを作成した。本研究では主に脊椎動物ミトコンドリアゲノムの12S-rRNA部分配列(約170塩基)を種判別マーカーとしたメタバーコーディング解析を行い、次世代シークエンサーで得る1,000万本単位の配列について、クオリティ・フィルタリング等の前処理と、オリジナル配列データベースとの照合解析を自動化した。さらにLODスコアによる結果の定量的評価や分子系統解析の機能を実装し、多様性評価や新種発見に活用できるようにした。
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