研究課題
若手研究(B)
種分化や種内の多様化にはタイムスケールによって複数の要因が関わっている。本研究では琉球列島で多様化しているセミ類を対象に、大陸島における種の多様化について分子系統解析と形態解析によって研究を行った。その結果、列島内の地域間での分化が非常に大きく、列島形成時の歴史的な要因が大きな分化要因と考えられた。一方で遺伝的境界は多くの生物で指摘されているトカラ/ケラマギャップの他にも存在し、琉球列島の生物相形成史を再考する必要があると考えられた。
分子系統学