日本産Theonellidae科カイメン類の既知種の分類学的再検討、日本新記録種および未記載種の発見、記載、Theonellidae科カイメン類の分子系統解析を行った。その結果、これまで3属9種が知られていた日本産Theonellidae科は、少なくとも3属20種からなることが判明した。有用天然化合物研究で多く用いられてきたTheonella swinhoeiは、少なくとも3種からなるカイメンであった。 Theonellidae科カイメン類の分子系統解析やDNAバーコーディングにおいて、ミドコンドリアのCO1遺伝子や細胞核のITS領域は不適であることがわかった。
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