先行研究で、抗菌性化合物トルニファニドの耐性遺伝子の候補としてゲラニルゲラニルトランスフェラーゼ遺伝子(GGT1)を見出した。本研究でトウモロコシごま葉枯病菌の野生株に耐性株由来のC406Y変異型GGT1遺伝子を導入した結果、強い耐性化が認められた。次に、タンパク質プレニル化機構がトルニファニドの作用点であるか否かを検証した。野生株のGGT1遺伝子の破壊を試みた結果、破壊株は作出できず生存に必須の機能をもっていることが示唆された。さらにゲラニルゲラニル化修飾を受けると予測されるRHO1の局在を調べた結果、トルニファニド処理によって、正常な局在化が阻害されることが示唆された。
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