Streptomyces属放線菌の植物-微生物間相互作用や生物肥料としてのポテンシャルに関する基盤的知見を得ることを目的に、(i) 酸素非感受性の窒素固定能の検証と、(ii) 大気水素の利用能と植物成長促進の関係性の検証を実施した。その結果、Streptomyces属放線菌は空中窒素の利用能は有しておらず、極度に限られた窒素存在下でも増殖する別の機構を持つ可能性が考えられた。また、栄養制限下や胞子の状態での長期生存に大気水素酸化が関与しており、植物とStreptomyces属放線菌の共生関係の維持に寄与する可能性を初めて示した。
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