研究成果の概要 |
枯草菌の胞子は、多糖類を主成分とした外層に包まれている。胞子表層の性質は外環境との相互作用において重要な因子である。本研究は、この多糖類層の形成過程の解明を目指した。本研究により、胞子多糖類層の形成に関与する遺伝子として、spsM、spsABCDEFGIJKL、cgeAB, cgeCDE, cotVWXYZと、これらの遺伝子の発現に必要な転写因子をコードするgerEを同定した。Sps及びCgeタンパク質群が多糖類合成を担い、胞子タンパク質の内、特にCotW, CotXとCotZは多糖類成分の胞子表層への付着に重要な役割を果たすことが明らかとなった。
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