研究成果の概要 |
出芽酵母TRPチャネルTRPY1の活性調節機構の解明を行なった。 TRPY1は高浸透圧ストレスによって活性化して液胞から細胞質にCa2+を放出し、PI(3,5)P2合成酵素欠損株ではこの高浸透圧応答が消失する。この知見から、TRPY1の高浸透圧応答にPI(3,5)P2が必要もしくはPI(3)Pの蓄積によってTRPY1が 抑制される可能性が推察される。本課題を明らかにするためにPI(3)P処理した酵母液胞膜を用いて電気生理学的測定であるパッチクランプ法を用いた活性測定を行なったところ、TRPY1活性の低下を見出した。このことより、PI(3)PによってTRPY1が抑制されることを明らかにした。
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