栄養素が枯渇すると微細藻類はトリアシルグリセロール(TAG)を蓄積する。DYRK型タンパク質リン酸化酵素TAR1は緑藻クラミドモナスにおいて炭素代謝を調節することを既に報告した。 tar1-1変異体は光独立栄養かつN欠乏条件において野生型(WT)細胞と比較して、高いレベルの細胞生存率および過酸化水素の生成を維持した。配偶子形成での交配効率および主要調節因子のmRNA存在量はtar1-1の方がWTよりも低かった。さらにtar1-1はWTと比較して高いレベルのTAGおよびデンプンを蓄積した。さらに426のTAR1依存性リン酸化タンパク質を同定し、N同化および炭素代謝に関連するタンパク質を見出した。
|