本研究では、芳香族香気成分であるフェニルプロペン類を高生産する植物種を探索し、フェニルプロペン類の多様性に関わるメチレンジオキシ環化酵素およびプレニル化酵素の単離、機能解析を行った。その結果、セリ科のディル、チャービル、パセリ、シキミ科のシキミ、ウマノスズクサ科のカンアオイにおいてミリスチシンやディルアピオール、ジメチルアリルオイゲノールなどフェニルプロペン類が高生産されることを明らかにした。さらに、メチレンジオキシ環化酵素およびプレニル化酵素をコードすると推定される酵素遺伝子をディルおよびシキミから単離することに成功した。
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