分岐鎖アミノ酸 (BCAA) の分解を抑制する酵素である分岐鎖α-ケト酸脱水素酵素キナーゼ (BDK) を脂肪組織特異的に欠損させたマウス (BDK-aKOマウス) を作製した。BDK-aKOマウスの血漿及び脂肪組織におけるBCAA濃度は、コントロールマウスと比較して低値を示すことが明らかとなった。また、BDK-aKOマウスを24時間寒冷暴露した結果、コントロールマウスと比較して、褐色脂肪組織におけるPGC-1αの発現が増加することが明らかとなった。これらの結果から、脂肪組織におけるBCAAの分解促進によって、褐色脂肪組織におけるエネルギー代謝が亢進される可能性が示唆された。
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