①マスト細胞におけるアレルギー関連遺伝子の発現制御機についてPU.1、GATA1、GATA2に着目し、解析を行った。PU.1、GATA2のノックダウンによりFcεRI発現が減少し、マスト細胞の活性化が抑制されることを明らかにした。さらに、PU.1の新たな標的としてSykを同定した。②Tannic acid がGATA2発現抑制を介してFcεRI発現を抑制することを見出した。また、Tannic acidは、受動的全身性アナフィラキシーを抑制した。以上のことから、マスト細胞特異的遺伝子発現を制御する転写因子は、アレルギー治療の標的となること、また、食品成分は有効なツールとなり得ることが示された。
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