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2015 年度 実施状況報告書

食品成分の網羅的分析を可能とする分離界面の作製と分離・同定システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K18707
研究機関熊本県産業技術センター(ものづくり室、材料・地域資源室、食品加工室)

研究代表者

佐藤 崇雄  熊本県産業技術センター(ものづくり室、材料・地域資源室、食品加工室), その他部局等, 研究主任 (80467977)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード食品成分分析
研究実績の概要

分子認識能を有し分子ゲルを形成しうる化合物の分子設計・合成を行い、その構造やゲル形成能などについて詳細に調査した。具体的には、アルキル鎖長、機能性部位の構造と分子ゲルネットワークの分子の配向構造などをUV-visスペクトル、円偏光二色性(CD)、ケイ光スペクトルを用いた分光測定ならびにTEM、SEMによる微細構造観察により評価した。加えて、DSCを用いて親水性物質との親和性を評価し、温度や濃度による配向状態の詳細についても同様の手法を用いて評価した。化学修飾したものについては同様の評価に加えて、FT-IRや13C-NMRを用いて構造解析した後、物理的な強度についても測定を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成27年度に予定していた分子認識素子の設計及び合成は終了し、それぞれの物性評価も完了している。現在、これらの素子のキャピラリー界面への最適な導入方法等を検討しており、計画は順調に進捗している。

今後の研究の推進方策

得られた分子ゲルを内径0.5 μmのキャピラリー電気泳動用のカラム内に化学結合により導入する。導入する分子ゲルは温度によりその形態が変化する構造になっているため、分析途中で泳動バッファーを変化することのできないキャピラリー電気泳動においても、カラム温度を変化させるだけで分離モードの変更が可能となる。カラム内界面の修飾後に、電荷やLog P値が近傍のアミノ酸数種類や本来分析適用外の糖などの化合物をもちいてカラムの性能評価を行い、キャピラリーゾーン電気泳動以外の分離モードが発現したことを確認する。その後、食品成分分析の中でも難易度の高い醸造発酵食品をモデルケースに網羅的一斉分析を実施する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] キャピラリー電気泳動質量分析を利用した迅速な食品成分分析法の探索2015

    • 著者名/発表者名
      佐藤崇雄、藤野加奈子、大王龍一
    • 学会等名
      日本分析化学会 第64年会
    • 発表場所
      九州大学伊都キャンパス
    • 年月日
      2015-09-09 – 2015-09-11

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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