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2016 年度 実績報告書

食品成分の網羅的分析を可能とする分離界面の作製と分離・同定システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K18707
研究機関熊本県産業技術センター(ものづくり室、材料・地域資源室、食品加工室)

研究代表者

佐藤 崇雄  熊本県産業技術センター(ものづくり室、材料・地域資源室、食品加工室), その他部局等, 研究主任 (80467977)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード食品分析
研究実績の概要

現在、食品科学や農学をはじめ多岐にわたる分野において質量分析計(MS)と各種クロマトグラフィーやキャピラリー電気泳動を連結して未知化合物の同定に関する研究が行われている。そのなかで我々は、キャピラリー電気泳動(CE)に着目した。CEは高い分解能をもち、電荷物質の分離に威力を発揮するもののHPLCなどに比べ分離カラムの種類は格段に少ない。従って、CEに最適、かつMSに直接導入できる泳動バッファーで使用可能なマルチモードのカラムを開発できれば、その適用範囲は拡大し、これまで困難とされた系での多成分同時一斉分析も可能となる。そこで本研究では、食品成分の網羅的分析を指向したCE-MS用マルチモードキャピラリーカラムの開発を実施した。分子認識能を有し分子ゲルを形成しうる化合物(脂質)の分子設計・合成を行い、得られた分子ゲルを内径0.5 μmのキャピラリー電気泳動用のカラム内に化学結合により導入する。導入する分子ゲルは温度によりその形態が変化する構造になっているため、分析途中で泳動バッファーを変化することのできないキャピラリー電気泳動においても、カラム温度を変化させるだけで分離モードの変更が可能となる。カラム内界面の修飾後に、電荷やLog P値が近傍のアミノ酸数種類や本来分析適用外の糖などの化合物をもちいてカラムの性能評価を行い、キャピラリーゾーン電気泳動以外の分離モードが発現したことを確認した。併せて、醸造発酵食品をモデルケースに網羅的一斉分析を実施し、代表的な化合物の分離を確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 産業技術センター研究報告

    • URL

      http://www.iri.pref.kumamoto.jp/library/publication_list.html

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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