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2015 年度 実施状況報告書

葉緑体光定位運動の改変による針葉樹の生産性向上

研究課題

研究課題/領域番号 15K18713
研究機関九州大学

研究代表者

後藤 栄治  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (90614256)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードフォトトロピン / 針葉樹 / 裸子植物
研究実績の概要

光依存的な葉緑体の局在変化は、植物の生育に必須な反応である。本研究は、知見の乏しい針葉樹において葉緑体運動の基礎的な知見を得ることを目的としている。本年度の研究により、本国の主要な針葉樹であるスギ、マツ、ヒノキにおいて、当年枝では葉緑体の光依存的な局在変化がみられない一方で、実生では光依存的な葉緑体の局在変化を示すことが明らかとなった。また、本研究で使用した針葉樹は裸子植物に属しており、他の裸子植物の3年生の葉においても光依存的な葉緑体の局在変化がみられないこと分かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本国の主要な針葉樹において、成木の当年枝では光依存的な葉緑体の局在変化はみられなかったが、実生の葉では葉緑体の局在変化がみられた。成木での結果は、他の裸子植物の3年生の葉においても同じような傾向をもつことが明らかとなった。以上の研究成果より、本研究は当初の実験計画に従っておおむね順調に進行していると考えられる。

今後の研究の推進方策

光依存的な葉緑体の局在変化をしめす実生の葉を用いて、葉緑体の局在変化が光合成活性に与える影響を解析する。また、実生の葉と成木の当年枝における葉緑体局在変化の差異について、組織学的観点から解析を進める。

次年度使用額が生じた理由

研究は順調に進んだが、3月中に購入予定であった、種子の購入が4月にずれ込んだため、
その分余剰金が生じた

次年度使用額の使用計画

4月の種子の購入するのに使う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Functional characterization of blue-light-induced responses and PHOTOTROPIN 1 gene in Welwitschia mirabilis2016

    • 著者名/発表者名
      Ishishita Kazuhiro, Suetsugu Noriyuki, Hirose Yuki, Higa Takeshi, Doi michio, Wada Masamitsu, Matsushita Tomonao, Gotoh Eiji
    • 雑誌名

      Journal of Plant Research

      巻: 129 ページ: 175-187

    • DOI

      10.1007/s10265-016-0790-7

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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