本研究課題では東シナ海に生息するマサバの回遊行動について研究した。海洋を泳ぐマサバの回遊行動は小型記録計を使って計測した。まず小型行動記録計をマサバに装着する方法を確立するための飼育実験を行った。水温20℃以下で記録計を装着することが重要であることが明らかになった。その後、記録計を装着したマサバを実際の海に放流し、約5ヶ月後に記録計を回収した。計測記録データから、マサバは水深0~180メートルの間を毎日往復していることが分かった。しかし、経験水温の範囲は16~20℃と狭かったことから、水温の鉛直構造に合わせて遊泳水深を変えていると考えられた。
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