研究課題/領域番号 |
15K18759
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
珠玖 隆行 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (70625053)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 応力発光 / 一軸圧縮試験 / 逆解析 |
研究実績の概要 |
今年度は平成27年度に構築した応力発光計測システムを用い,建設材料(セメント安定処理土,モルタル)を対象に応力発光強度の測定を実施した.6種類の実験条件に対し,各8試験,計48試験を実施した.実験で計測された応力発光強度を,圧縮試験機で測定された載荷応力を比較し,応力発光強度と載荷応力の関係を求めた.さらに,実験条件が結果に及ぼす影響を考慮するため,単位堆積重量やヤング係数と応力発光強度との関係を調べた.その結果,応力発光強度からラフではあるが,材料に作用する応力を推定できることが明らかとなった. 本年度は応力発光技術の現場への適用までを目標としていたが,室内試験に焦点を当てるとともに,平成29年度実施予定の逆解析の研究に取り組んだ.実験を通して,応力発光強度が計測できることが明らかとなったが,得られるデータ数は非常に限られている.よって,限られたデータからでも解を推定することができる正則化法,とくにスパースモデリングに着目し,計算コードの作成を実施した.数値実験を通して,計測データが少ない条件においてもスパースモデリングが機能することを確認した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に実施する予定であった室内試験を本年度に終えることになったため,進捗の遅れが懸念されたが,室内試験を予想よりも早く終えることができ,その分,29年度に実施予定であった解析の研究を実施することができた.よって,おおむね順調に進展していると判断できる.
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度に実施予定であった応力発光技術の実構造物の適用について中心的に取り組む予定である.構築した実験機器を現場に持ち込むことは難しいため,デジタルカメラの画像を元に,応力発光強度を定量的に評価できる方法論を構築する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた実験の種類を減らし,その分,平成29年度に取り組む予定であった解析に焦点をしぼり研究活動を実施した.実験を減らした分m実験に使用する消耗品等の購入も抑えられたため,差額が生じた.
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度には実験回数を減らしているため,その分を平成29年度に実施する予定である.繰越金はその実験に必要な消耗品に充てる予定である.
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