非霊長類へパシウイルス(NPHV)はC型肝炎ウイルス(HCV)と共通の祖先ウイルスから派生したと考えられており、HCVの起源や病原性、宿主特異性などを解明する上で重要なウイルスモデルとなるが、NPHVに関する疫学情報やウイルス学的知見はいまだ乏しい。本研究課題では、本国固有の哺乳類動物に分布するNPHVの遺伝的背景を明らかにすることを目的とし、幾つかの動物よりNPHVを分離した。また、HCV近縁種であるウマヘパシウイルスの5’ UTRが有するIRES依存性翻訳開始活性の詳細や、miR-122非依存性ゲノム複製の亢進機能について明らかにした。
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