本研究では活性窒素種によって生成する8-nitro-cGMPや8-thio-cGMPなどの核酸系シグナル分子を共有結合捕捉する低分子化合物を開発し、検出プローブや創薬リードへ展開することを目指している。まず申請者らが開発したモデル分子nitroG-Graspと8-thioG-Graspの反応性を向上させるために、新規誘導体を合成した。新規nitroG-Graspは中性の水溶液中でも高い反応性を示した。また8-チオグアノシンの新しい反応性を見出せた。水中でのリン酸認識部位としてサイクレン-亜鉛錯体を選択して評価したところ、酸化損傷塩基8-oxo-dGTP検出分子として有用であることを見出した。
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